お知らせ
2025-05-01 21:01:00
今月の言葉は九州大谷短期大学の名誉教授であられた宮城顗先生の言葉です。
私たちは自身の経験を通して、他人の悲しみや苦しみを自分ごととして、より深く共感できることがあります。自身の痛み感じることから、人の痛みも感じることができるのです。
逆に言うと自らに痛みを感じない人は、相手の痛みを感じることができないのであります。
子どものとき、「自分がされていやなことは他人にしてはいけない」と教えられたことがありました。幼い自分は人がいやなことだとわかっていながら、わざとしてしまうこともあったからです。
また、大人になっても無意識に他人を傷つけてしまうこともあります。
本願寺第25代の専如ご門主様は、ご親教「念仏者の生き方」の中で「仏法を拠り処として生きていく事で、私達は他者の喜びを自らの喜びとし、他者の苦しみを自らの苦しみとするなど、少しでも仏さまの心にかなう生き方を目指し、精一杯努力させていただく人間になるのです」と仰られました。
仏法を通し、つねに相手に寄り添い、相手の立場に立ってものごとを考えることの大切さを知らされます。