お知らせ
2024-04-01 07:30:00
その昔、お釈迦さまは、「人間には、四苦(4つの苦しみ)がある」と説かれました。
四苦とは、「老苦」(老いる苦しみ)、「病苦」(病気になる苦しみ)、「死苦」(死ぬ苦しみ)に、「生苦」を加えたものです。生苦とは、「この世に生まれる苦しみ」ということに加え、「生まれてしまったこと自体が苦しい」という意味もあります。お釈迦さまは、これらの4つの苦しみを、「人間には避けることができない苦しみである」と説かれたのです。
考えてみると、私たちの苦しみは思い通りにならないということがその根本にあるように思います。
思い通りにならないことを、思い通りにしたいと思うことこそが、苦しみの原因とも言えます。
阿弥陀如来という仏さまは、そのような苦しみの中に生きる私たちであるからこそ、「救わずにはおかない」とご本願をおたてになり、南無阿弥陀仏の名号(みょうごう)を成就して私たちに与えてくださっています。
生きている限り、思い通りにならないことも多く、そのたびにどうしようもない不安な気持ちになり、その苦しさ、厳しさに打ちひしがれそうにもなります。しかし、そのような私に対し、阿弥陀さまはいつも「われにまかせよ、必ず救う」とよび続けてくださいます。
「ナモアミダブツ、ナモアミダブツ・・・」とお称えするひと声ひと声の中に、大いなるご本願の確かさ、有難さを感じ、思い通りにならない人生であったとしても、おかげさまの人生を歩んでいけるのであります。