お知らせ
2024-03-04 22:54:00
花嫁さんが和装婚のとき、頭を覆うように巻く白い正絹の布のことを角隠しと言います。
その由来は諸説ありますが、一般的に言われているのは、怒りの象徴である角を隠すことによって、従順でしとやかな妻になるという意味が込められているというもの。また、女性は嫉妬に狂うと鬼になるといわれていたため、鬼になることを防ぐまじないの意味もあると言われています。
しかし、この言葉の意味を考えたとき、必ずしも鬼になるのは女性だけとは限らないように思います。
自分の思いのままにならなければ腹が立ち、その怒りの矛先を周りに向けていく、何かあれば角が出て、そのたびに鬼と化していくのは、誰でもない、この私のこととも言えそうです。
でもそんな自分が、阿弥陀様のみ教えに出会ったとき、自らの愚かさに気づかされ、その角もへし折られていくのではないでしょうか。
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき、私に向けられた大いなる慈悲の光明に照らされることにより、いかに自分勝手であったか、おはずかしい私であったかが知らされていくのです。