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浄土真宗本願寺派
鹿倉山 成満寺 

京都府福知山市にある浄土真宗のお寺です。ご法事やお葬儀の他、永代供養やペット葬等、また当寺には納骨堂もございますので、
納骨やお墓に不安をお持ちの方は宗教宗派問わず、お気軽にお問い合わせください。

お知らせ

2024-01-06 22:14:00

令和6年1月image0.jpeg

 

今年もよろしくお願い申し上げます。

新年早々に、全国でいろんな事が起こり、不安を抱えておられる方も多いかと思います。

この度の石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。

 

今月の言葉は一休禅師、いわゆる一休さんの言葉です。一休禅師は本願寺第八代住職の蓮如上人とも親しくされていたと聞かせていただいています。

この言葉は一休禅師が、正月に頭蓋骨を持って街中を歩き回ったという逸話がもとになっており、「正月は冥土の旅の一里塚」の〝冥土〟とは、あの世、死後の世界ということで、〝一里塚〟とは、道しるべという意味です。

昔は数え年ということで、正月を迎えるごとに、皆が一歳年を重ねていくことになり、それが喜びで、おめでたいことでもありました。しかし、一休禅師は、正月を迎え、歳を重ねることは、確実に自らが一歩ずつ、死に近づいていくという道しるべでもあると、世の無常を説かれたわけです。

そういう意味で、新年を迎えるということは「おめでたい」ことでもあるが、「めでたくもない」とも言えるのだということです。蓮如上人は、有名な白骨の御文章の中で、老少不定と述べられ、年配の方であっても、若い人であっても、定まったいのちはない、いつどうなるかわからないいのちを生きているのだとお示しになりました。また、続けて、「誰の人も、後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏と深くたのみまいらせて、念仏申すべきものなり」~どんな人も、誰もが、自らの人生をしっかり見据えながら、いつでもどこでもこの私を、包み込み救い取ってくださるお念仏に教えをお聞かせいただきましょう~とお伝えくださっているのであります。

今年も、ともどもに様々なご縁を通して、み教えを聞かせていただきながら、あたりまえでない一日一日を、私自身、大切に歩んでいきたいと思うことであります。