お知らせ
2023-05-03 11:03:00
私たちは他人の欠点はよく見えます。しかし、自分の欠点となるとなかなか見えません。また、たとえ指摘されたとして、認めたくないこともあります。本願寺第八代住職の蓮如上人も『御一代記聞書』の中で「人のわろき事は、能く能くみゆるなり。わがみのわろき事は、おぼえざるものなり。」(他の人の悪いところはよく目につくが、自分の悪いことは気づかないものである。)と仰せられています。そしてその後には、「もし自分で悪いと気づくようなら、それはよほど悪いことだから、自分でも気がついたのだと思って、心をあらためなければならない。人が教えてくれることに耳を傾け、素直に聞き入れなければならない。自分自身の悪いところはなかなかわからないものである。」と語られているのです。
人の悪いところが見えたならば、自分にも同じようなところがあるのではないかと、確認し、改めていけるような生き方が大切ではないでしょうか。