お知らせ
2022-04-02 19:17:00
「時間が空いたらお寺に参ればいい」「お寺へ参るのは歳をとってからでいい」など、私たちは何かと理由をつけ、お寺から自分を遠ざけていることはないでしょうか?
日々、忙しくしている私たちは、目の前の事を優先するがゆえに常に損得を考え、どうすれば上手く生きていけるかという自己中心的な心持ちでいるような気がします。そしてまた、そんな日々の繰り返しの遠い先に仏法があるということなら、「時間が空いたらお寺に参ればいい」「お寺へ参るのは歳をとってからでいい」という考えから、いつまでたっても仏さまのみ教えに触れることなく、空しくその人生を終わっていくということになってしまうかもしれません。
蓮如上人はそういう私たちを見透かし、
「仏法には世間のひまをかきてきくべし。世間の隙をあけて法をきくべきやうに思ふこと、あさましきことなり。」と示され、
「仏法は、ひまのない中にあってこそ時間をつくって聴かねばなりません。隙ができたら法を聴きましょうというのは、最初から聴くこころざしのない言葉であり、浅ましい言い訳だ」ときびしく戒められています。
いつどうなるかわからない私であると自覚し、一回でも多く仏法のご縁に触れたいものであります。