お知らせ
2021-07-03 18:15:00
仏教に、身口意(しんくい)という言葉があります。それぞれの意味は、身(行うこと)口(言うこと)意(思うこと)であり、この3つを正しく一致させることが大切なこととされます。
このことから、今月の言葉〝称える念仏〟は口であり、〝合わせる手〟は身であり、〝信ずる心〟は意といただくことができます。
そしてこれらすべては、もちろん自らの意思によって行うことですが、ここでは「みな他力」と表現されます。他力とは他人の力ということではありません。
親鸞聖人は教行信証の中で「他力というは如来の本願力なり」と示されました。
わたしが称える念仏も、合わせる手も、信ずる心もすべてが他力、つまり仏の力であり、阿弥陀さまの本願のはたらきそものものなのです。
今、不思議なご縁、おはたらきにより、この私自身がお念仏申す身にさせていただいた。それこそが他力本願そのものであったのです。