お知らせ
2020-12-02 12:42:00
子どもが生まれて、はじめて親の気持ちがわかったという方は多いと思います。私自身もそのような思いを感じてきた(感じている?)一人です。
ただ、よく考えると、親という立場はどうしても上から目線になりがちです。逆に子どもは弱い立場で、自身の気持ちを素直に表現することができないこともあります。
親になって子どもにものを言うとき、自分の子供の頃のことはすっかり忘れています。
子どもは子どもなりに言い分もあり、親や社会に対し思うところもあるはずです。
相手に寄り添って、相手の気持ちを考えるということは、とても難しく、なかなかできることではありません。
特に身内で、相手が子どもとなると感情的にもなりがちです。
しかし、そのような私でも、仏さまの教えに耳を傾けることができれば、たとえひとときであっても自分を見つめ直すことができるのです。
仏さまの教えに耳を傾けるということは、私自身の立場を、仏さま側から見直すということです。仏さまは何を願っておられるのか、どういう私でいてほしいと思っておられるのか、たとえ煩悩具足の私であっても、南無阿弥陀仏のはたらきは、いつでも私とともに、寄り添ってくださっていると気づかされたとき、自己中心的な立場を見直し、他者の心にも寄り添っていけるのです。