お知らせ
2022-10-06 07:50:00
「あの人は他人に厳しく自分に甘い」と言う人がいます。しかし、そういう自分はどうなのかと問われると考えさせられることもあるのではないでしょうか。他人の欠点は見えても、自分の欠点は見えにくいものです。仏教用語に「観察」(かんさつ)という言葉があります。その意味は、智慧によって対象を正しく見極めることです。仏さまのはたらきによって、物事をありのままに詳しく見極めて、その状態を知ることで、観察によって私自身を正しく知ることでもあります。仏さまの智慧の光によって本当の私を観察してみると、いつでも自己中心的で、他人に対しても偏見を持った眼でしか見ることができない、おはずかしい私であったと気づかされることでありました。